研究科案内

研究科長挨拶

グロバールマインドで世界各地におけるローカルな問題解決に真摯に取り組むリーダー的人材の養成

 本研究科では、農学とその関連分野における、広い視野に立った高度な研究者・技術者として共通に持つべき豊かな学識と倫理観を修得できる博士課程教育を提供しています。全ての課程修了者は、個性的で高い創造性を持ちつつ、俯瞰的かつグローバルな視点をバランスよく自家薬籠中のものとした研究者・高度専門職業人であることを保証します。

 

 現在、私たちを取りまく世界では、環境、食料、エネルギー、疾病パンデミックなど様々な問題が顕在化し、舵取りを一歩誤るとPerfect stormというべき事態に陥りかねません。この状況下に於いては、SDGsの達成に向けて、深い知識と洞察力に基づき、グロバールマインドで世界各地におけるローカルな問題解決に真摯に取り組むリーダー的人材が必要です。本研究科は、その要請に応えうる農学系博士課程であると確信しています。近年、日本は世界の先進各国との比較に於いて、低学歴国に陥り技術立国としての立場が危ういとの議論もあります。これはひとえに、博士号取得者の少なさと博士人材の活用が進まないことが根本的要因であると指摘されています。この状況を打開するためには、今後よりいっそう博士課程教育に力を注ぐことが必要であることは論を俟ちません。

 

 本研究科では、現在、教育研究体制の機能強化と効率化を目指して、連携機関の拡大、ウェブを活用した会議、入試、授業、学位審査システムの構築や情報発信、横断的研究プロジェクトのサポート、修了生のグローバルネットワーク(Global Alumni Network-RENDAI、GAN-RENDAI)の構築など、所属学生と構成教員および組織全てに利する改革に積極的に取り組んでいます。博士課程での学びや研究活動に興味がある国内外の学生および社会人の皆さん、ぜひ本研究科で共に過ごしましょう。また、大学、国公立・民間研究機関、企業および各種団体の方々におかれましては、本研究科へのご支援と共に修了生に活躍の場を与えて頂くことを心より願っています。

鳥取大学大学院 学科長連合農学研究科 研究科長
児玉 基一朗 Motoichiro KODAMA