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地域農産物の活用プロジェクト
〜機能性提示による付加価値向上〜

研究代表者:鳥取大学 薮田 行哲 准教授

 

 生活習慣病(高脂血症・糖尿病)は若年層にも予備軍が少なからず見受けられ、健康寿命の延伸のためにはこの予防が必須である。申請者らは、この喫緊の課題解決に取り組んでおり、優れたモデル生物・線虫Caenorhabditis elegansが食品・栄養学的研究における強力な解析ツールになることを実証した。本研究では、ビタミンB12欠乏線虫や種々の疾病モデル線虫を用いて、地域農水産資源の規格外品・廃棄部などから老化・種々の疾病発症の抑制機能を有する農水産物を探索し、機能性物質の同定ならびに当該機能の作用機序を解析する。更に遺伝子組換え線虫を作出し、糖・脂質の吸収を迅速・簡便・安価に評価できる系の構築を目指す。本系を地域農産物の機能性評価に資することにより、「吸収阻害」の観点からのその付加価値を向上させる。