Graduate School Information

陸水保全のための海水を利用した持続的な作物生産システムの構築

研究代表者:鳥取大学 山田 智 教授

 

 2015年~2019年、JICA-JST地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)において、「持続的食料生産のための乾燥地に適応した露地栽培結合型アクアポニックス<水産物養殖と作物栽培の結合システム>」を実施し、メキシコの乾燥地(南バハ・カリフォルニア州Los Planes地区)に本システムを設置した。

 本事業では、利用しにくい塩分を含んだ地下水(海水の10分の1の塩分濃度)を用いて、3つの食料(養殖水産物、水耕栽培作物、露地栽培作物)を生産することが最も有意義な点であり、現在でも水資源の保全を実現しながら、生産物(タンパク質としての水産物、ビタミン類としての緑黄色野菜)を提供している。SATREPS事業により培ったノウハウを生かし乾燥地における陸水保全のための海水を用いた作物生産技術構築を目指す。