若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム
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参加者の声
「乾燥地を拓く-鳥取大学ITPだより-」日本海新聞(H22.1.27~7.28)

第7回 「タフな精神・体力必要-派遣前に語学研修も-」
(研究・国際協力部職員・大塚卓弥:平成22年7月28日掲載)

第6回 「尊敬しあえるライバル-研究は国を超えて-」
(乾燥地研究センター准教授・木村玲二:平成22年6月30日掲載)

第5回 「圃場内をヒッチハイク-研究に励む優秀な学生-」
(農学部准教授・西原英治:平成22年5月26日掲載)

第4回 「建物完成も神のおぼしめし-宗教のあるシリアの生活-」
(農学研究科学生・川口子葉:平成22年4月28日掲載)

第3回 「干上がる黒河」 (工学研究科学生・糸賀文映:平成22年3月31日掲載)

第2回「野菜や果物が豊富-土から学ぶシリア-」 (農学研究科学生・下中香代子:平成22年2月24日掲載)
第1回「現地で受講、調査実施」-独自の教育プログラム(国際交流センター長・副学長・若良二:平成 22年1月27日掲載)

「砂と暮らし砂に学ぶ-ITP 便り」日本海新聞で連載(H21.6.3~H21.12.30)

第31回 「来たれ、鳥取大学へ!」 (乾燥地研究センター教授・恒川篤史:平成21年12月30日掲載)

第30回「縁の下の力持ち?-ITPを支える職員の仕事-」

 (農学部職員・大塚優子:平成21年12月23日掲載)

第29回「鳥大から世界へ羽ばたく若者たち」(農学部教授・北村義信:平成21年12月16日掲載)

第28回 「シリアの人々」 (工学研究科学生・糸賀文映:平成21年12月9日掲載)

第27回 「浸食被害を目の当たりに」 (農学研究科学生・下中香代子:平成21年12月2日掲載)

第26回「世界への責任大きい日本」 (農学研究科学生・川口子葉:平成21年11月25日掲載)

第25回「遠くから見守る私たち」(研究・国際協力部職員・大塚卓弥:平成21年11月18日掲載)

第24回 「9ヶ月の中国滞在 (農学研究科学生・窪田慎一:平成21年11月11日掲載)

第23回 「生物クラストの機能 (農学研究科学生・窪田慎一:平成21年11月4日掲載)

第22回 「乾燥地のブドウ栽培」 (農学研究科学生・窪田慎一:平成21年10月28日掲載)

第21回 「草方格による砂漠緑化 (農学研究科学生・窪田慎一:平成21年10月21日掲載)

第20回 「中国の砂漠で学生を指導する」

 (乾燥地研究センター教授・井上光弘:平成21年10月14日掲載)

第19回 「犠牲祭」 (農学研究科学生・酒井裕和:平成21年10月7日掲載)

第18回 「マガラ村(シリア)の生活(2)」 (農学研究科学生・酒井裕和:平成21年9月30日掲載)

第17回 「マガラ村(シリア)の生活(1)」 (農学研究科学生・酒井裕和:平成21年9月23日掲載)

第16回 「土壌浸食とその対策」 (農学研究科学生・酒井裕和:平成21年9月16日掲載)

第15回 「アレッポの水事情と私の研究」 (農学研究科学生・佐藤敏雄:平成21年9月9日掲載)

第14回 「シリアの自動車事情」 (農学研究科学生・佐藤敏雄:平成21年9月2日掲載)

第13回 「シリアってどんな国?」 (農学研究科学生・佐藤敏雄:平成21年8月26日掲載)

第12回 「国土面積日本の半分 シリア」 (農学研究科学生・佐藤敏雄:平成21年8月19日掲載)

第11回 「マトマタ山での植生調査」 (農学研究科学生・源実恵:平成21年8月12日掲載)

第10回 「いい天気??乾燥地の大雨」 (農学研究科学生・源実恵:平成21年8月5日掲載)

第9回「明るく、タフな学生育つ」(乾燥地研究センター教授・山中典和・平成21年7月29日掲載)

第8回 「節水潅漑の研究」 (農学研究科学生・槙野良介・平成21年7月22日掲載)

第7回 「風と生きる 熱風と砂嵐」 (農学研究科学生・源実恵:平成21年7月15日掲載)

第6回 「感動!サハラ砂漠」 (農学研究科学生・槙野良介:平成21年7月8日掲載)

第5回 「いざ出陣!現場で遊ぶ」 (農学研究科学生・源 実恵:平成21年7月1日掲載)

第4回 「チュニジアで授業開始!」 (農学研究科学生・源 実恵:平成21年6月24日掲載)

第3回 「チュニジアってどんな国?(2)」 (農学研究科学生・槙野 良介:平成21年6月17日掲載)

第2回 「チュニジアってどんな国?(1)」 (農学研究科学生・源 実恵:平成21年6月10日掲載)

第1回 「乾燥地派遣・現地情報お届けします」 (農学部教授・山本定博:平成21年6月3日掲載)

参加学生さんの声

 ・ 応募を検討しているけれど、出発前はどんな準備をしたらいいの?
 ・ 現地の暮らしは?研究の進め方は?   参加学生さんからのアドバイスをお届けします。

1.日本にいる間の準備
日本にいる間は、現地に行った際に、どんなことにも対応できるように情報収集と基礎を固めておきましょう。特に、実験手法や実験に対する価値観が異なるため、自分が行うであろう実験や作業に関してしっかりと理論立てて説明(精度や必要性等)出来るように勉強しておくことが大切です。

・ 指導教員との連絡を十分に取ること
・ 英語の勉強
・ サンプリングの仕方や基本的な器具の使い方を覚える
・ 余裕があれば、現地語の勉強

2.ITPに応募するにあたって
・ 自分の将来の目標とITPの方向性が一致しているかを確認すること。
(就職活動ができず、2年間で修了することが難しいため、ITPが自分のためになるかどうかよく考えましょう。)
・ 受け入れ研究機関で自分の計画している研究ができるかどうか、行きたい研究機関のことをよくしらべること。受け入れ教員の専門等について事前に調べておくこと。
・ 1年前期で単位を十分取得すること。

3.UN審査用研究計画書について
・ 審査用研究計画書は、大きく変更することがあるため、固執しない方がよいでしょう。審査用の計画書作成にあたっては、自分が何をやりたいのか、自分のできることは何なのか、実現できるかどうか、その可能性について十分検討して作成することが重要だと感じました。
・ 窪田(一期生・中国)の場合、計画書提出後、計画書を含めた5つの案(概要)を持って現地に渡航しました。その後、受け入れ先に研究予算があるか、指導教員はいるか等について検討し、テーマを決めました。最終的に、日本の指導教員を含めて話し合いをして、研究方針を決定しました。

4.渡航準備について
・ 合格が決まったらすぐに予防接種を始めないと間に合いません。基本的に時間がかかる上に、種類によってはワクチンを取り寄せる必要があるため、すぐ病院に行って計画を立てましょう。
・ 銀行関係(クレジットカード、インターナショナルキャッシュカード、為替換金等)は日数を要するため早めに準備しておきましょう。VISAはPlusマーク、MasterCardはシーラスマークが必要です。
・ 名刺(日本語と英語表記)があると便利です。
・ 変圧器は定格容量または消費電力(ワット数)を確認し、可能であれば容量の大きいものを持っていくと安心です。小さい変圧器だとPCの充電が十分にできないことがあります。
・ プリンターとスキャナ(ScanSnapが便利)があると重宝します。
・ デジタルカメラ、Skype用のWebカメラ・マイクは日本の指導教員と連絡を取るのに重要です。砂丘地帯で研究する場合、レンズが出るタイプのデジタルカメラは、砂で壊れる可能性が高いため、本体にレンズが内蔵されているタイプをお勧めします。また、保管の際にも砂塵の影響を受けることがあるため、防塵用ケースが必要です。
・ もしPCを買い替える予定があるならば、バッテリー使用時間は長いほうが望ましいです(特にシリアでは頻繁に1~2時間程度の停電が起こります)。

5.コースワークについて
慣れない土地、環境、食事ではありますが、休養はしっかりと取り、講義に集中出来るように心がけましょう。
・ 英語は訛りがあります。また聞き取りにくいことがあるため、分からない所はしっかりと聞き直し理解しましょう。
・ 専門用語が多く出てくるため、電子辞書は必要です。
・ このコースワーク中にしっかりと他国の参加者とコミュニケーションを取っておきましょう。特に自分が滞在する予定の国から来た学生や、同じ国に行く予定の学生とは仲良くなっておきましょう。

6.各研究機関の特徴
(1) CAREERI                     
・ 修士や博士課程の学生が700人近くいます。同世代の学生がいるので、何かと心強いです。
・ 教員は教育者というよりも、研究者としての性格が強いため、自主的に研究計画や実験を進め、短い話し合いの時間でも効率よく相談することが重要です。
・ 1月末に春節(中国の旧正月、学生は約3週間、教員も約2週間の長期休暇を取る)があるため、研究計画は12月中旬までに大筋を固めておくことが望ましいです。
・ 研究機関、市街地と滞在先が近いため、生活に不便はありません。

(2) IRA
・ 自主性が重んじられているため、自発的に研究を行うことが大切です。

(3) ICARDA
・ 50カ国以上の国から研究者が来ているため、国際視野が身につきやすい研究機関です。

・ 郊外にあること、また就業時間が長くない(遅くまで研究室に残って研究をする習慣がない)ため、実験時間が限られています。

・ICARDA には会員制のスポーツクラブがあり、サッカー、バスケ、テニス、卓球、ビリヤードなどの設備が揃っています。

・ ICARDA の就業時間後の夕方から利用可能です。
・ クラブ内のバーでスポーツ後に食事を取ることもできます。
・ ICARDA の受付で、詳細について教えてもらうことができます。

各国の事情
  □ 中国      □ チュニジア      □ シリア

中国

・ 英語は基本的に通じません。指さし会話帳等のコミュニケーションツールが役立ちます。同じ東洋人であることから興味を示されにくい(一般の中国人から見たら中国語が話せない変な中国人としか思われない)ので、中国語の勉強は必要だと感じました。就業時間は8時~17時(昼休みが12~14 or 15時)。
・ 中国語は地方によっては方言が強いため、全く分からないことがよくあります。そのため、事前に簡単な例文つきの単語集を買い、出発までに勉強することをお勧めします。それでも発音が難しいので理解してもらえないことがあります。研究所の人に教えてもらうのがベストだと感じました。

・ 町や研究所のトイレにはトイレットペーパーがないため、予めトイレを済ませておく事と、紙を持参した方がよいです。
スキャナはCARERIの事務室にあります。ただし、昼休み(2~3時間) および5時以降は使えないため、余裕があれば持参した方がよいでしょう
・ 蘭州の冬場(特に1月)は夜間-15℃以下、日中でも0℃以下になるため、ダウンジャケット等の防寒着、スパッツや股引は必須です。こちらでも購入可能ですが、日本から持参したほうがよいでしょう。
・ 基本的にコンセントのプラグは日本と同じですが、変換プラグは一応持参した方がよいです。
生活で困ったことがあれば、Chenさん(CAREERI の事務担当者)に相談するとよいです。親切な女性 の方です。

生活費やお金のこと
・ 日本円(千円単位から)は現地
通貨と両替可能です。
・ 蘭州では基本的にクレジットカードは使えません(旅行代理店、高級レストランやホテルを除く)。 中国 ではスキミング犯罪が多いため、クレジットカードはあまり使わない方が無難です。
・ MasterCardのシーラスマークに対応するATMが蘭州市内(中国銀行、中国工商銀行等)にあります。
・ TC(トラベラーズチェック)は未確認です。
・ 物価は日本の1/10であるため、お金に困ることはあまりありません。
例:500mLの水が2~3元(45円程度)。食事はご飯とおかず2品程度で5元(75円程度)から。          
・窪田(一期生)の場合は日本からの生活費以外に、CAREERIからも毎月1,500元 (24,000円程度)を支 給されています。

生活費〈参考〉:12月の場合

 

現地通貨(元)

日本円

追記

食費

400

 

全て外食

住居費

100

 

電気代以外CAREERI負担

通信費

    100

 

CAREERI内でパソコンを持ち込みメールしている。携帯は料金補充によるが100元あれば十分

消耗品費

100

 

果物、お菓子、トイレットペーパー等

雑費

50

 

バスやタクシー等の移動費
公園の入園料

750

12,000

 

*1元=16円で換算

連絡手段について
・ こちらに来たら、すぐに日本との連絡手段を確保する必要があるため、携帯電話を早めに購入してください。
・ 友達ができた時に番号を聞いておくと些細なことでも教えてくれますが、やたらと人に携帯番号を教えないことをお勧めします。
・ Skypeは1,500円で日本への固定電話に掛け放題なので、大変便利です。
・ 研究所内ではインターネットが利用可能です。自分のPCを研究所の通信係へ持っていくとIPアドレスを支給してくれます。何か不具合があったら気軽に相談に乗ってくれるので、相談するとよいでしょう(英語も通じます)。

住居
・ 現在はCAREERIの職員と同じ団地の1部屋を借りています。部屋は7階の1LDK(ユニットバス付)でかなり広いです。暖房、テレビ、冷蔵庫、ベッド、机、ソファー、電気ポットや本棚等の基本的な家電は揃っているため、不自由はありません。
・ 帰国時にプリンター、薬や衣類等を置いていきます。CAREERIに来る人が決まり次第、細かな備品のリストを作成予定です。
・ この部屋は電気代を除いてCAREERIが負担しています(家賃等は基本的に不要です)。
・ 1階の電気の残量メーターが0になる前に、Chenさんから充電用のカードを貰ってください。団地の電気を扱っているところでお金を払い、1階の電気の残量メーターに挿すと電気が充填されます。

研究について
・ 3月末まで土壌が凍結しているため、基本的に実験が行えません。
・ 1月末には春節があるため、研究の話し合いは難しいと感じました。春節後も、政府や国家自然科学基金(日本のJSTに相当)に提出する報告書を作成、論文執筆やその年の研究計画作成のため、先生方は大変忙しいです。
・ 実験書を持参するかPDF化しデータで持ってくるとよいでしょう。荷物の重量が気になるので、PDF化が便利です。
・ お土産(日本のお菓子の盛り合わせやタバコ等を渡した)は指導教員だけではなく、技官さんや滞在中お世話になる事務員さん(CAREERIはChenさんという女性)にも渡しておくと何かと融通してくれることが多いと思います。
・ 日本にいる間に電子ジャーナルは申請しておきましょう(Science Direct、 Wiley、 Springer等)。
・ Google Earthは基本的には使用可能です。

感想および反省
1月末には春節(中国の正月)があるため、12月末から春節までは先生方は忙しく、研究の話し合いは困難でした。正直、これにはかなり悩み、怒られるかなぁと思うギリギリのラインまで交渉して1月末にProposalを提出しました。先生方は試験地を見てから考えればいいと助言してくださっていましたが、提出日が1月31日だったため、かなり焦りました。 また、語学面にはとても苦労しています。

チュニジア
・ 英語は基本的に通じません。辞書(アラビア語かフランス語)か指さし会話帳等のコミュニケーションツールが必要です。英語-アラビア語の辞書はメデニンで購入可能です(30~40DT、2,100~2,800円程度) 。
・ 就業時間8時~17時(夏は7時~14時頃らしい)。

生活について
・ プラグはBタイプとCタイプの2種類があります。一見同じですが、プラグの太さが違います。メデニン市内でBとCタイプ間の変換プラグを購入可能です。
・ 町のトイレにはトイレットペーパーどころか便座もないため、予めトイレを済ませておく事と、紙を持参した方がよいと感じました。
・ 英語ができる人は、さらに英語を鍛えるよりは、アラビア語かフランス語をかじっておくことをお勧めします。こちらの人は挨拶を大切にする考え方のため、せめて挨拶程度はアラビア語かフランス語で出来る様になっておいた方がよいでしょう。

・ こちらの人は宗教関する質問をよくしてきます。また勧誘もあります。宗教について話したくなければ、断るようにしましょう。
・ 知り合いになった人(そんなに親しくない人でも)から「週末うちへ遊びに来い」とよく誘われますが、その気がない時は気持ちだけ受け取るようにしています。
・ 基本的に食事は多量で刺激が強いものが多く、それが原因と思われる腹痛を起こす事があるため、特に過食には注意してください。
・ 「地球の歩き方」は100%とは言えないが、ほぼ正しい事が書いてあると感じるため、役に立つと思います。

・ 基本的に東洋人は珍しいらしく、頻繁に声を掛けられたりからかわれたりします。時には知らない人に付きまとわれることもあるため、注意してください。また物を買う時も高値でいわれるため、初めの頃はチュニジア人の友達・知り合いと出かけることをお勧めします。
・ 衣類もメデニンのスーク(市場)でそろうため、大量に持ってくる必要はありません。ただし、質の良くない物が多いです。Tシャツ、10~20DT程度(700~1,400円程度)。
・ 冬場はダウンジャケットが必要な程ではありませんが、コート・ジャケット程度(メデニンでも購入可能)は必要だと感じました。
・ 栄養補給用のビタミン剤、その他の基本的な薬は必要だと感じました。
・ 長期休暇はなく、長くても3、4連休程度の為、自分でスケジュールを管理して休みを作ったり、普段の短い週末でもリフレッシュできる方法を持つなど、精神衛生上の管理も必要です。

お金について
・ TCは現地通貨とのみ両替可能です。取引時に日本での取引明細が必要になります。
・ 現地通貨からUS$等に交換する場合は、現地通貨に交換した時の取引明細が必要です。
・ MasterCardのシーラスマーク、VISAカードのプラスマークに対応するATMがメデニン市内にあります。ただしATMの表示はアラビア語かフランス語です。MIZUHO銀行、UFJ銀行のインターナショナルキャッシュカードを使用し、引き落とし(withdraw)が可能です。
・ MIZUHO銀行のインターナショナルキャッシュカードは貯蓄貯金からしか引き落としが出来ません。また、貯蓄貯金口座の残高照会、振替等インターネットからの操作には予め書類での申し込みを行うため、出国前に手続きが必要です。
・ 基本的にIRA内で生活する限りあまり支出はないため、大金を所持する必要はありません。

・ ボロニーヤ(清掃員)は全面的に信頼できる人だが、過去に中国人学生のパスポートがゲストハウス内で盗まれたことがあるため、玄関・部屋の戸締りには注意してください。

生活費について
・ 物価は日本の1/3~1/4程度です。

生活費〈参考〉:1月の場合

 

現地通貨(DT)

日本円

追記

食費

20.000

1,480

大半はIRA側で用意
週末町に出た時等

住居費

0.000

0

大学側で支払い済み

通信費

20.000

1,480

携帯電話

交通費

10.000

740

ルアージュ

衣類

60.000

4,440

服、靴等

消耗品

40.000

2,960

ゴミ袋、シャンプー等

雑費

30.000

2,220

郵便、嗜好品等

約180.000

13,320

 

*1DT=74円で換算

連絡手段について
・ こちらに来たら、すぐに日本との連絡手段を確保する必要があるため、携帯電話を早めに購入しましょう。SIMカードを入れ替えるだけで、シリアでも使えます。
・ 友達ができた時に番号を聞いておくと些細なことでも教えてくれますが、やたらと人に携帯番号を教えないことをお勧めします。
・ Telecom(Tuntel)よりもTunisianaの方が海外からの電話がかかってきやすいが、電波は悪いです。今回は両方購入しました。

・ 日本からチュニジアに電話する場合、槙野・源(一期生)の場合自宅電話から掛ける事が出来ず、携帯から連絡してもらっています。携帯機種・会社によっては国際電話登録が必要の場合もあります。
・ soft bank、docomoは電波が入る機種もあります。

その他
・ 指さし会話帳は便利なため持っていったほうがよいでしょう。
・ 滞在許可証の申請をすぐにすること。または日本でビザを取ることが可能かどうか確認してみてください。
・ ゲストハウスで困ったこと等があったらすぐにTaamallahさんへ連絡するとよいです。些細なものは掃除の人(ボロニーヤ:英語は話せない)かFatima(英語可、清掃員ではない)へ相談してください。

・ 休みの前に欲しい食材・食器用洗剤・トイレットペーパー等をリストアップして早めにボロニーヤへ渡します(足りない分は休日自分でメデニンへ行って購入する)。
・ 洗濯機を貸してもらえるため、Fatimaと交渉してください。

・ 具合が悪くなったときはFatimaのところへ行くと、簡単な薬ならもらえます。
・ お湯は太陽光による給湯だが、電気での湯沸かしも可能です。現時点で故障しているため、曇りで温度が上がらなかった日はシャワーを浴びられないことがあります。表示が60℃以下でシャワーを浴びるとぬるいです。

・ メデニンへ出る際にルアージュ(乗り合いバス)を使えるが(約25km、15~20分)、JICAでは使用を禁止しているほど運転が荒かったりするため、乗っている最中に居眠り等しないように気をつけましょう。メデニンまでは1.200DT(100円程度)です。英語は通じません。ルアージュの営業時間は~18時頃で、それ以降はタクシーを使わないと帰れなくなるため、注意が必要です。
・ 医療体制は医薬分離が進んでおり、よく薬局を見かけます。腹痛で個人の病院に行きましたが、基本的な診察器具は揃っており、清潔と思われます。この時は診察と注射で20DT(1400円程度)、薬も3種類ほど処方されたが10DT前後(700円程度)でした。

施設内と周辺
・ IRA敷地内の地図は入手不可。
・ 周辺には基本的に何もないが、徒歩5分の所に、カフェと小さな日用品を取り扱っている店舗があります。
・ IRA内にIRA関係者と大学生がよく使用するカフェがあります。
・簡単な文房具はIRA施設内のPubli Telで購入可能です。また、メデニンに出るとたくさんの文房具屋があります。

・ 昼食は13時にIRA内の食堂にて提供されています。
・ 夕飯はゲストハウスから徒歩10分程の所にあるレストラン(大学の食堂)へ食べに行きます。チケット制で、チケットは事前にTaamallahさんからまとめてもらっています。18時頃にレストランへ入ることをお勧めします。早すぎると大学生が多く、遅いと閉まってしまいます。大学の休日に合わせて休みになるため、その間は自炊となります。

研究編について
・ 研究内容については、二人共IRA側から提案された研究に参加する形となりました。
・ IRA内に小さな図書館があるが、ほとんどがフランス語とアラビア語です。
・ 日本にいる間に電子ジャーナルは申請しておく(Science Direct、 Wiley、 Springer等)。Science DirectはこちらのIDとパスワードを教えてもらえます。また、図書館のパソコンからもジャーナル検索は可能です。
・ 研究者一人一人に技官が数人ついています。技官が学生の作業も手伝ってくれますが、意思疎通が難しい上に、指導教員と技官の意見の相違が起こることもあるため、作業内容を明確にすることが重要です。

・ 実験書を持参するか、PDF化しデータで持ってくるとよいでしょう。
・ 日本と分野の区別の仕方が違います。槙野の場合、灌漑系の指導教員に属していたが、土質系の実験も必要であったため、他の研究室にも出入りしました。
・ 交渉次第で夜間・休日も研究室が使用可能です。

・ 2009年は3月上旬から1ヶ月間不定期にハジェージャと呼ばれる砂嵐が発生しました。源の場合は研究の予定変更を余儀なくされ、槙野の場合も栽培作物に影響が出たため、研究計画段階でIRAの指導教員とハジェージャの影響を考慮しておいた方がよいでしょう。
・ 7・8月に教員・技官が長期休暇に入るため、事前に予定確認が必要です。

・ Google Earthは使用可能です。

シリア
・ ICARDA内では基本的に英語で会話します。技官さんと話す場合は、アラビア語しか通じない場合があります。大学周辺では英語が通じやすいです。英語-アラビア語辞書は、現地で購入可能。就業時間は8~15時(16時半、夏季は17時まで残れる)。実験は14時以降になると“終わりそうかい”というプレッシャーをかけられます。

生活について
・ 町のトイレにはトイレットペーパーどころか便座もないため、事前にトイレを済ませておく事と、紙を持参した方がよいと感じました。
・ 英語ができる人は、さらに英語を鍛えておくことをお勧めします。こちらの人は挨拶を大切にする考え方のため、挨拶程度はアラビア語で出来る様になっておいた方がよいでしょう。

・ 衣類を含めてほとんどの商品が、Aleppo市内でそろうため、大量に持ってくる必要はない。12月、1月は特に冷え込むため、ダウンジャケットが必要(Table 1)です。セーター、300~500SP(600~1000円程度)。

・ ビザの延長手続きはICARDA職員が行うため、パスポートは早めに渡しておきましょう。
・ 具合が悪くなった場合は、ICARDA内のクリニックで薬がもらえます。

・ 大学周辺からAleppo市内までバスで8SP(20円程度)、タクシーでは50~100SP(100~200円程度)。それぞれ所要時間は15分程度。

お金について
・ クレジットカードは、VISAが便利です。ほとんどのATM(Aleppo市内)がVISAが使用可能なのに対して、MasterのATMは3台のみです。Master(シーラスも)は、Tunisiaで使用できたカードが、Aleppoでは、未だに使用できていません。

連絡手段について
・ ネットカフェにあるPCのいくつかは、日本語が使用できます。
 ①コンパネにある地域と言語のオプションをクリック ②タブのAdvanceを選択する ③Japaneseを選択
・ ネットカフェでも自分のPCをつなげるが、速度がかなり遅い場合(10kb/sec)もある。大学の近くにあるネットカフェ(MSN)は比較的速い(50kb/sec)。

・ 日本人(特に@○○○.tottori-u.co.jp)に何かを添付する場合、3MG以下が望ましい。それ以上の場合は宅ファイルを利用したり、URLに保存するした方がよいでしょう。
・ SkypeやMessengerは問題なく使用できます。
・ 携帯会社は、MTNとSyria Telがあるが、ICARDA内ではMTNが通じやすいです。

住居について
・ シリアで家を借りる場は、かならず最初に、調度品や設備に関しての交渉を行ってください。
・ ガスボンベは近くの商店で補充できますが、タンク自体は5,000SP(10,000円)程度するため、最初に2つ置いといてもらうように交渉してください。
・ 重油が必要な場合は初めに満タンにしてもらい、退去時に満タンで返却するよう交渉してください。

・ シリアで現在暮らしているアパートは27,000SP(50,000円程度)/月(大学の周辺は高め)。
・ ICARDAゲストハウスは750SP (約1,500円)/晩。アパートからゲストハウスに引っ越ししました。
・ ゲストハウスのお湯は24時間使用可能。
・ コンセントはTunisiaと同じBタイプ。

その他
・ 日本の生活に関する写真や家族の写真があるとよい。時々、日本の生活や家族に関する質問を受けるため。

生活費について
・ 物価は1/2~1/3程度です。

生活費〈参考〉:1月の場合

 

現地通貨(SP)

日本円

追記

食費

10,000

 

全て外食

住居費

12,500

 

大学周辺は高め

通信費

5,000

 

ネットカフェ50~100SP/h

消耗品

 2,500

 

日用品

雑費

 2,500

 

交通費、嗜好品等

   約32,500

65,000

 

*1SP=2円で換算

研究について(Lab.2の場合)
・ スキャナはLab.2の事務室にあります。ただし、昼休みおよび15時以降は使えないため、余裕があれば持参した方がよいでしょう。
・ 日本にいる間に電子ジャーナルは申請しておきましょう(Science Direct、 Wiley、 Springer等)。

・ 休日出勤する場合は、事前にバスの予約が必要です。
・ 野外調査は天候の影響を受けるため、それを考慮して計画を立てましょう。
・ 英語の実験書{シリアでも購入可能(Amazon等)}を早めに購入もしくはPDFにスキャンしておくほうがよいと感じました(指導教員や実験責任者とは英語で話し合いを行うため)。
・ ICARDAのバスは予定時刻より遅れるケースが多いが、運転手によっては、時間より早く来る場合があります。そのため、3~5分前には行くようにした方がよいでしょう。乗り遅れた場合には、A) Lauriceに連絡する。B) 自力でICARDAの公用車を捕まえる。C)アレッポ市内にあるICARDAの事務所に行く。D)タクシーでICARDAまで向かう。運賃は300~500SP(600~1000円程度)。

・ お土産は指導教員だけではなく、技官さん等にも渡しておくと何かと融通してくれることが多いです。
・ 技官さんが実験の補助を行う場合、始めに手法を確認することが必要です。
・ Google Earthは基本的には使用不可能。ただし、ネットカフェのPCでは使用可能です。

ICARDAの10年間の天気 Climatic data in ICARDA at Tel Hadya (1999-2008)

ITP一期生より
以上に記載したこと以外にも、質問や相談がありましたら、気軽にお尋ねください。
 ・ 応募しようか迷っているけど、現地のことが分からない
 ・ こんな些細なことは?
 ・ 実際、ITPに参加して良かった??
 ・ シリアの安全性ってどうなの?? 等
私達でわかる範囲でお答えしたいと思います。 メールアドレスを事務の方に聞いて、連絡をください。

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