持続性社会構築に向けた菌類きのこ資源活用

プログラムの目的・特色

プログラムの目的

鳥取大学農学部附属菌類きのこ遺伝資源研究センター(FMRC)が保有する世界最大級の菌類きのこ遺伝資源と特色ある研究基盤の下で、菌類きのこ遺伝資源がもつ多様な機能の発掘と活用に関する研究を遂行できる人材を育成するとともに、持続性ある環境社会の構築に資する菌類きのこ資源の多角的高度利用に関する研究活動を行い、世界の菌類きのこ資源科学をリードする中核的教育研究拠点(グローバルCOE)を目指します。

 

特 色

本拠点は、鳥取大学大学院連合農学研究科が中心となり、工学研究科及び医学系研究科とも連携を図りながら、菌類きのこ資源科学に関する幅広い教育研究を行います。鳥取大学農学部は、学部から大学院修士課程までの教育コースに植物菌類資源科学コースを設置し、さらに、大学院博士課程(連合農学研究科)では、国際的に活躍できる人材を育成するために海外実習を設けるなど、菌類きのこに関する体系的な特色ある教育を行っています。また、拠点の中核を成す菌類きのこ遺伝資源研究センター(FMRC)は、我が国唯一の菌類きのこに関する教育研究組織であり、(財)日本きのこセンター菌蕈研究所から分譲された菌類きのこ遺伝資源を核として、約1,300種13,000株を保有しています。本プログラムでは、これらの遺伝資源を活用するとともに、海外の拠点や協力機関とのネットワークの形成により、さらなる遺伝資源の発掘と活用、情報交換や人材育成の充実を図ります。そのために、海外における調査や研究に博士課程学生の派遣を行い、海外での調査研究の経験を積ませるとともに、学術交流の発展を図ることを特色としています。

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写真:鳥取大学農学部附属菌類きのこ遺伝資源研究センター(FMRC)